2007年夏、私達夫婦は小学生の子供2人を連れてパリに移住、2014年夏までの7年間を過ごしました。

渡仏前、建築家 浅見和宏は、日本最大の設計事務所で16年間勤務し、博子は子育てをする傍ら、自宅で料理・お菓子教室を主宰していました。

私達はいずれ起業することを念頭に、就職先も決まらないまま、学生ビザで無謀にもパリに移住しました。和宏は、渡仏直後よりフランス語の語学学校に通い、半年後、晴れて建築家、坂茂のパリオフィスで仕事を始めることになりました。一方博子はお菓子や料理の教室に通い、パティスリーで研修をしてきました。

パリ生活の中で私達は異文化に触れ、様々な人達に出合い、ヨーロッパ各地を訪れる等、多くの貴重な経験をしてきました。

そして2015年、私達はそれらを活かし、株式会社 le style h を立ち上げました。和宏は木造一軒家にてAtelier Asami Kazuhiroを開設し、博子は水色のシトロエンHトラックにてモバイルカフェをスタートさせました。

3年の活動を経て2018年4月、鉄骨3階建の工場跡をリノベーションして念願の固定カフェ＋建築事務所を都電・荒川車庫前駅にオープンしました。そして2024年6月には2号店を鎌倉の森の中にオープンしました。